記録的な大雨をもたらした台風10号の影響は9月4日になっても静岡県内に残っています。熱海市の火葬場の裏山で発生した土砂崩れは付近の県道も大きく塞いでいました。土砂の撤去作業が続けられていますが県道の開通の目途は立っていません。

鈴木櫻子 記者:
静岡市清水区です。いまも雨が強く降っています。道路は冠水して用水路との境目が分からなくなっています

福島流星 記者:
土砂崩れが発生したお寺。山肌が見え墓石が積み重なっています

記録的な大雨によって県内各地に被害をもたらした台風10号。

熱海市では…

川船昌雄 記者:
熱海市の火葬場です。駐車場が大量の土砂で埋められています

8月30日、熱海市の火葬場の裏山が崩れ大量の土砂や水が施設内に流れ込みました。

こちらはその翌31日に撮影した映像です。

自動ドアの外側からも侵入した水の高さが確認でき、隙間からは水が外に溢れ出ています。

また、室内は隊員のひざ下辺りまで泥水に浸かっています。

職員は事前に避難していたため巻き込まれた人はいませんでしたが、1階部分で1.5mの高さまで土砂が堆積しました。

熱海市 市民生活部・小圷透 部長:
轟音とともに建物内部に土砂の流出を確認し、危険な状態となったため施設より退避、現場から避難をした。ほぼ1階すべての部屋に土砂が流入しているものと確認している

熱海市では30日、48時間の降水量が観測史上1位となる509.5mmを観測。

火葬場の上部の山で大規模な土砂崩れが発生し、大量の土砂が県道を横断するように下り火葬場まで流れ込んでいました。

火葬場は当面使用できないため近隣の市町に協力を求めるということです。

光田有志アナウンサー:
熱海市の上空です。ご覧のように山が大きく崩れ火葬場に向かって土砂が流れた後が確認できます。また、土砂は途中の県道をふさいでいて今は複数の重機が入って土砂や木の撤去作業をしています

県道熱海箱根峠線は約50mにわたり土砂や倒木で塞がれ通行できない状態に。開通の目途は立っていません。

土砂が崩れた現場は県の土砂災害警戒区域には指定されていませんでした。

県は今後、土砂災害の規模や原因を調べるとともに警戒区域の見直しについても検討していくということです。

被害にあった熱海市の火葬場は当面の間使用できず再開時期の目途は立っていません。

改修するのか移転するのかも今後調査を経て決めていくということです。

火葬業務については伊東市や三島市など近隣の市町で行われます。

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