京都市中京区の「セブンイレブン京都小川御池店」で働く、ミャンマー出身のキョツ・テインザー・ソーさん。 
19日、特殊詐欺被害を防いだとして、京都府警中京署の田川英隆署長から感謝状を授与された。

■「30万円はおかしい」高齢男性の被害に気付いたソーさん

警察によると、ことし1月、70代の高齢男性が電子マネー30万円分の購入に店を訪れた。
男性は「有料サイトの利用料金が払われていない」という電話で電子マネーの購入を促されたという。いわゆる特殊詐欺の手口の1つ、「架空請求詐欺」だ。

男性の行動をみたソーさんは、「高齢の男性が30万円もの電子マネーを買うのはおかしい」と思い、同僚の竹内遊さんに報告。
竹内さんが男性に「警察に言った方がいい」と声をかけ、被害を未然に防ぐことができた。

■「常に警戒心があった」とソーさん 母国のミャンマーでも詐欺などの犯罪多い

将来は「大学で勉強した土木関係の仕事に就きたい」と話すソーさん。
約1年前にミャンマーから来日して日本語は勉強中だが、すぐに詐欺被害に気付いた。
母国のミャンマーでも詐欺などの犯罪が多いことから「常に警戒心があった」という。

さらに、店舗でも電子マネーの購入に対して注意するよう呼びかけられていて、ソーさんは「普段から気を付けていてよかった」と笑顔で語った。

■京都府ではコンビニでの特殊詐欺水際阻止が大幅増加

京都府警によると、去年の特殊詐欺被害は前年から15件のマイナスの189件となった。
被害が抑えられている中で、特にコンビニとスーパーでの水際阻止は前年から88件増え、297件となった。
京都府警は各店舗への呼びかけや声掛け訓練などを実施し、店員1人1人の警戒心が強まっているという。

京都府警は「まずは落ち着いて周りの方や警察に相談してほしい。電子マネーで購入を要求されるのは詐欺だと思って注意してほしい」と呼びかけている。

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