県内では初めての「強制起訴」事案に実刑判決です。

知人のクレジットカードで現金を引き出した男に長崎地裁は懲役6か月を言い渡しました。

実刑判決を言い渡されたのは無職の野田尚仁 被告(38)です。

判決によりますと野田被告は2021年、出会い系アプリで知り合った女性のクレジットカードで現金20万円を引き出しました。

4日の判決公判で太田寅彦 裁判官は「他人名義のクレジットカードを私的に使用していて私欲性は高い」などとして、懲役6カ月の実刑判決を言い渡しました。

一方でクレジットカードを騙しとった詐欺と、女性のキャッシュカードを使い、現金約136万円を引き出した窃盗の罪については「犯罪の証明がない」などとして無罪としました。

この事件は長崎地検が2度にわたり「不起訴」としたものの、検察審査会が「起訴相当」と議決した県内では初めての「強制起訴」事案でした。

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