警視庁小金井署=東京都小金井市で、菅健吾撮影

 東京都内の公園で2023年11月、大麻由来の成分を含むグミを所持したとして、警視庁小金井署は3日、足立区の40代の無職男性を医薬品医療機器法違反(所持)の疑いで書類送検した。捜査関係者への取材で判明した。

 当時公園では「武蔵野はらっぱ祭り」が開かれており、この男性は来場者にグミを配っていた。グミを食べた人のうち、10~50代の男女5人が嘔吐(おうと)などの症状を訴え救急搬送され、「大麻グミ」による健康被害が問題化するきっかけとなった。

 書類送検容疑は23年11月4日、小金井市と府中市にまたがる都立武蔵野公園で、指定薬物「THCH」(テトラヒドロカンナビヘキソール)を含むグミ約130グラムを所持したとしている。

 男性は「グミを持っていたのは間違いないが、売っているものなので合法だと思った」と容疑を一部否認しているという。

 THCHは大麻由来の合成化合物で、23年8月に指定薬物に追加された。警視庁は、男性がグミを入手した経路などを調べている。【遠藤龍】

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