愛媛県内で豊後水道を震源にする地震が発生してから5日目の22日、震度5強を観測した宇和島市で「り災証明書」の受け付けが行われるなど、復旧に向けた動きが進んでいます。

八木貴士記者:
「宇和島市役所の特設コーナーには、り災証明書の申請のため朝から多くの市民が訪れています」

宇和島市役所では特設窓口を19日から開設。22日も自宅などに被害を受けた住民が、公的な支援や保険の適用を受けるために必要な「り災証明書」を求め、続々と申請に訪れました。

訪れた市民:
「(り災証明書で)一部損壊になるんじゃないかということで。屋根がずれてはいるのでそこから雨が入れば雨漏りが起きるので。この先雨が続くので早めの(工事の)方がいいと大工さんには言われてて」

市によりますと、り災証明書の申請は22日時点で30件あり、このうち屋根と壁の一部損壊で21日までに2件の証明書が交付されています。

また窓口では応急処置に使うブルーシートも無償で配布されていました。

訪れた市民:
「自宅の瓦屋根が落ちたので雨が降った時にと(ブルーシートを)もらいました。ちょっと怖いですけど」

愛媛県内は23日と24日は雨の予報。被害を受けた住宅では雨漏りが心配されています。

原田雄さん:
「向かいの自宅の方から『がいなことになっとるぞ』と」

宇和島市吉田町の原田雄さんの住宅は、屋根瓦の一部がはがれ落ちる被害があり、被害箇所をブルーシートで覆う応急処置をとっていました。

原田雄さん:
「『いつ直していただけるか』が一番心配。業者さんが今不足してるので、すぐには修理のほうができない状況」

南予では今も揺れが続くなか、住民は不安な日々を過ごしながら復旧を進めています。

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