那覇空港で1日午後6時55分ごろ、駐機していた全日空機の補助動力装置(APU)の排気口から大量の煙が出た。空港関係者から「飛行機から煙のようなものが出ている」と119番通報があり、消防車が出動したが2~3分ほどで煙は収まり、消火活動しなかった。けが人は出ていない。

 煙が出たのは那覇発羽田行きの全日空474便。乗客505人、乗員13人が搭乗していたが機内でそのまま待機し、希望者は降機したという。整備士が確認して安全と判断したため、同機は午後9時ごろ、羽田空港に向けて再出発した。大幅な遅延はなかった。

 那覇空港事務所などによると474便が駐機する場所から機体を押し出す「プッシュバック」の作業後、エンジンを始動したところで発煙が確認されたため、再び駐機場に戻った。APUの不具合でオイルが漏れ、煙となって排出されたという。

 浦添市で飲食店を営む諸見優貴さん(41)は、沖縄都市モノレールで那覇空港に向かう途中、大量の煙が上がっているのを目撃。「何か事故があったのかなと思った」と心配そうに話した。神奈川県の会社員男性(25)は「空港で周囲がざわざわし始めたので外を見ると、煙が上がっていた。消防車が何台も駆け付けていた」と驚いていた。(社会部・當銘悠、塩入雄一郎、八重山支局・矢野悠希)

 

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