東海地方に接近していた台風10号は、9月1日正午に熱帯低気圧となりましたが、大気の状態は引き続き不安定で、2日にかけて大雨に警戒が必要です。
東海地方の南で停滞していた台風10号は、1日正午に熱帯低気圧に変わりました。気象庁によりますと、熱帯低気圧に変わった後も、暖かく湿った空気が流れ込む影響で大気の状態が不安定となり、東海地方では2日にかけて非常に激しい雨が降る所もある見込みです。
大雨の影響で8月31日、岐阜県大垣市赤坂町の周辺では、住宅などが浸水する被害がありました。片付けに追われた男性は「泥のにおいが酷い。水は減っても泥のにおいが残っているので、泥をきれいに洗い流している」と話しました。
岐阜県池田業では、杭瀬川(くいせがわ)が氾濫しておよそ50ヘクタールが浸水しました。1日、押し流されてきたとみられるベンチが水路を塞いでいるのが見つかり、重機を使った撤去作業が行われていました。
三重県では、松阪市内を流れる堀坂川(ほっさかがわ)の堤防が崩れる被害がありました。被害を受け、自治体の職員らが、近くの民家まで拡大しないように土のうやブルーシートによる備えが取っています。
近くに住む住民は「濁流で太い材木も流されてきた。堤防が崩れるとは思っていなかった」と話し、当時の状況を振り返りました。
2日午後6時までの24時間に予想される雨は、三重で150ミリ、愛知と岐阜で120となっていて、これまでの大雨で地盤が緩んでいる場所もあることから、引き続き土砂災害などに警戒が必要です。
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