岸田首相は30日、福島第一原発の廃炉や処理水の扱いに関する関係閣僚会議で、東京電力が実施した燃料デブリの試験的取り出し作業が初日に中断したことについて「重く受け止めている」と述べ、今後について「最も困難な作業段階に入っていくこととなるが、東京電力にはこれまで以上の緊張感を持って、必要な対策に万全を尽くしてもらいたい」と述べた。

また、原発処理水の放出を受けて中国が日本産水産物の輸入停止を続けていることについて「あらゆる機会を捉えて、即時撤廃を強く求めるとともに、科学に基づく専門家同士の対話を通じ正しい理解を得る努力を行う」と述べた。

その上で中国に輸出していたホタテの約半量を新たにタイに販売できるようになった成果に触れ「国内消費拡大、ビジネスマッチング支援、海外販路開拓等の必要な対策を実施していく」と強調した。

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