去年12月、宮城県名取市の中学生がいじめを訴えて自殺を図った問題で、市の教育委員会は文科省がガイドラインで「望ましい」とする第三者委員会のメンバーの公表を行わない方針を示しました。

この問題は去年12月、名取市の当時中学3年生の男子生徒が、複数の同級生からいじめを受けたとして自殺を図って大けがをしたもので、いじめとの関連を第三者委員会が調査していました。
治療を続けていた男子生徒は急性循環器不全で8月11日、亡くなりました。

市は保護者からの申し入れを受けて、第三者委員会のメンバーを刷新して再調査を行う方針ですが、8月28日の会見でこれまで調査にあたった委員の氏名を公表する予定はないと明らかにしました。

いじめ重大事態に関する文科省のガイドラインでは調査結果公表の場合、調査員の氏名を公表することが望ましいとしています。

名取市教委員会 瀧澤信雄教育長
「まだ調査が終わっていない途中の段階で、調査委員会のすべての委員が職を辞して、新しいメンバーになるということですので、公表することは考えていない」

再調査の報告時期は未定ということです。

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