大阪府はコメの需要がひっ迫していることを受け、子育て世帯を対象に5000円分の米を購入できる『お米クーポン』の使用期限を11月30日まで1カ月間延長すると発表しました。

■子供や妊婦を対象に5000円分の「お米クーポン」配布

大阪府は現在、家計に占める食費の割合が大きい子育て世帯を支援するため、18歳以下の子供や妊婦およそ140万人を対象に5000円分の米を購入できる専用のデジタルクーポン「お米PAYおおさか」や食料品を無料で配布する事業を実施しています。

この事業では、府内のスーパーなどでデジタルクーポン「お米PAYおおさか」を使う方法か、特設サイトで食料品を注文する方法を選ぶことができます。

■米不足受け お米クーポンの使用期限を11月30日まで延長

このデジタルクーポンなどの使用期限について、大阪府の吉村洋文知事は28日の会見で「コメ不足でスーパーでコメが買いたくても買えないという状態が続いています。ですので、お米クーポンを使いたくても使えないという状態があるという風に思います。お米クーポンの使える期限を延長したいと思います」と語り、使用期限を従来の10月31日から11月30日まで1カ月延長すると発表しました。

お米のデジタルクーポンを使うためには、特設サイトで登録を行う必要があり、この特設サイトの受付期限については、従来の9月2日から延長しないということです。

■府内約8割の小売店でコメが品切れ 

コメ不足をめぐっては、大阪府が緊急調査を行ったところ、およそ8割の小売店で品切れが発生していることが判明し、吉村知事が26日、政府に対し備蓄米を開放するよう要請していました。

政府は「全国的に見れば需給ひっ迫にない」、「新米の生育は順調に進んでいる」として米不足は今後順次、解消していくとの見通しを示していて、備蓄米の開放には慎重な姿勢をみせています。

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