東海地方は27日、台風10号の影響などで大気の状態が不安定となり、愛知県東部を中心に大雨となって河川の越水や道路の冠水などが起きた。名古屋地方気象台などによると、28日以降も引き続き大雨となるところがある見込みで、土砂災害や河川の氾濫に警戒を呼びかけている。台風は31日ごろに東海地方に接近する可能性があり、強風や高波への注意も必要だ。
同気象台などによると、降り始めから27日午後4時までの降水量は、愛知県田原市で285ミリ▽三重県大紀町で175・5ミリ▽愛知県豊橋市で159・5ミリ――など。田原市の27日午後7時10分までの24時間降水量262ミリは8月の観測史上最大を記録した。
大雨・洪水警報が発令された田原市や豊橋市では、川の水が堤防を越えたり、氾濫注意水位を超えたりしたところもあった。田原市は20カ所の自主避難所を開設した。
昨年6月2日の記録的豪雨で氾濫した豊川でも水位が上昇したため、国土交通省は27日午後、豊川放水路分流堰ゲートを開放した。
28日午後6時までに予想される24時間降水量はいずれも多いところで、愛知県西部・東部と三重県北中部・南部150ミリ▽岐阜県美濃地方120ミリ▽同県飛驒地方80ミリ。【永海俊】
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