気象庁が27日午後0時45分に発表した情報によると、非常に強い台風第10号は、鹿児島県奄美市の東およそ110キロをゆっくりした速さで西北西へ進んでいます。
中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径95キロ以内では、風速25メートル以上の暴風となっています。
■近畿・徳島への影響は
近畿地方には29日以降に、接近するおそれがあり、暴風やうねりを伴った高波に警戒してください。
また、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、高潮に十分な注意が必要です。
また徳島地方気象台が27日午後0時14分に発表した情報では、徳島県には30日から31日頃に接近するおそれがあります。
徳島県ではうねりを伴った高波、暴風、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、高潮に十分注意してください。
■近畿の降水量は
【予想されている降水量】
近畿地方では、28日にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みです。
台風の接近に伴い、暖かく湿った空気が流れ込むため、31日頃にかけて大雨となるおそれがあります。
予想される降水量は以下の通りです。
<27日から28日にかけて予想される1時間降水量(多い所で)>
近畿北部30ミリ 近畿中部30ミリ 近畿南部40ミリ
<27日6時から28日6時までに予想される24時間の降水量(多い所で)>
近畿北部60ミリ 近畿中部80ミリ 近畿南部100ミリ
<28日6時から29日6時までに予想される24時間降水量(多い所で)>
近畿北部60ミリ 近畿中部120ミリ 近畿南部200ミリ
<29日6時から30日6時までに予想される24時間降水量(多い所で)>
近畿北部100ミリ 近畿中部150ミリ 近畿南部300ミリ
その後も降水が続く見込みで、総降水量がさらに増えるおそれがあります。
■徳島県の降水量は
徳島県の南部では、28日夜遅くは、発達した雨雲が停滞した場合には、警報級の大雨となる可能性があり、29日は全域で警報級の大雨となるでしょう。
<28日に予想される1時間降水量(多い所で)>
徳島北部30ミリ 徳島南部50ミリ
<27日12時から28日12時までに予想される24時間降水量(多い所で)>
徳島北部70ミリ 徳島南部100ミリ
<28日12時から29日12時までに予想される24時間降水量(多い所で)>
徳島北部200ミリ 徳島南部300ミリ
<29日12時から30日12時までに予想される24時間降水量(多い所で)>
徳島北部200ミリ 徳島南部300ミリ
その後も台風の接近に伴い、さらに降水量が増え、警報級の大雨が続くおそれがあります。
■片平気象予報士が勧める いまできる備えとは
【ハザードマップを見て、避難場所・避難経路の確認をする】
みなさんのいる場所が、本当に危ない場所かどうなのかも含めて確かめて、いざという時の行動を確認して欲しいと思います。
これは家族で確認してもらいたいです。
【側溝や排水口の掃除】
枯葉やゴミが詰まっていると、雨が降ったことで詰まって、あふれてしまうことがあります。
雨が降っている最中は非常に危険ですので、そうなる前にしっかりとしておいてください。
暑いですから熱中症に気をつけながらやってください。
【食料などの備蓄】
食料に加えて、例えば持病がある方は薬も用意しておいてほしいですし、小さなお子さんがいる場合、ミルクだったりオムツなども必要です。
【車への給油】
避難の際などに備えて、できるだけ早めにしておいてください。
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