8月22日は静岡市で1時間に93mmの猛烈な雨が降り、床下浸水の被害や交通機関への影響が出ました。大雨の要因について小塚恵理子 気象予報士が解説します。
小塚恵理子 気象予報士:
今回は静岡県内の地形がもたらした大雨でした。
まず8月22日の雨をレーダーで振り返ります。
22日の正午からの動きですが、まず山間部で所々雨が降り始め、それが平野部にも広がってきた形です。
西部から中部・東部にかけて、県内の南側の地域を中心に雨が続きました。
雨量が多くなった静岡や清水では「雨が弱まったかと思うとまた激しく降ってくる」という降り方が続きました。
小塚恵理子 気象予報士:
その要因を天気図から見ていきます。
22日夜は北には低気圧、東には高気圧があり、南に熱帯低気圧がありました。
低気圧に向かう流れと、高気圧を回る流れとで南の方から暖かく湿った空気が入りました。
小塚恵理子 気象予報士:
湿った空気の影響で22日昼ごろ、山間部で所々雨が降り出しました。
それによって山間部の気温が下がり、山からは冷たい北風が吹き始めます。
それが暖かい南風とぶつかって雨雲を発生させました。
横に連なるような形で雨が降るのが特徴で、北側に山がある静岡県内特有の現象です。
南に熱帯低気圧があって、今回は湿った空気の量も多かったのかもしれません。
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