7月下旬の記録的大雨から1カ月。大きな被害が出ている秋田県の由利本荘市やにかほ市地域の治水対策を話し合う会議が22日、由利本荘市で開かれ、いざという時の「マンパワー不足」などの課題が出された。

会議には国や県のほか、由利本荘市とにかほ市の関係者が出席した。7月24日からの大雨で、2つの市では複数の河川が氾濫し、大きな被害が出た。

由利本荘市の湊貴信市長は、「国から河川の状況を共有してもらい、迅速に緊急安全確保を発令できた」とした一方で、緊急時の連絡などにあたる「マンパワー不足」を課題に挙げた。

にかほ市の市川雄次市長は、「気象台からの定期的な情報やハザードマップに合わせて避難指示を出した。日頃からの連携の大切さを深く認識した」と振り返った。

また、別の出席者は、今後は河川の氾濫だけでなく「内水氾濫」の危険性なども考える必要があると指摘した。

会議ではこのほか、建設中の鳥海ダムについて報告された。ダムが完成した場合、堤防が決壊するリスクを軽減できる可能性があるという。

次回の会議は11月に開かれる予定。

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