青森県は22日、6月に女性がクマに襲われて死亡した事案を受けて青森市郊外の八甲田山系の入山が規制されている登山道で、解除に向けた安全確認のパトロールを始めた。21日に環境省や林野庁、県や市、県猟友会など関係者による会議で安全を確認しながら段階的に規制を解除することを決めていた。
この日は県と市の職員、工事業者ら11人が「八甲田ロープウェー」山頂公園駅を出発した。背負うリュックにはクマよけのための鈴を付け、木などを伐採するためのチェーンソーも用意。規制ロープを越え、登山道脇に生い茂っていたササを刈り払う作業や階段状の木道の安全確認などを行いながら進んだ。赤倉岳、井戸岳を縦走し、毛無岱(たい)を経由して酸ケ湯温泉旅館へと下山。今後は多くの登山者が目指す大岳に続くルートなど、パトロールを週1~2回続け、9月中旬の登山道の開放を目指すという。
クマの人身被害が相次いだことから市は山中にワナを設置。8月2日にクマ1頭が捕獲された。【松本信太郎】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。