東京電力は22日、福島第1原発の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の初回収に向けた試験取り出しを2号機で始める予定だったが、作業を中断した。手順にミスがあったという。東電は22日中の作業再開を断念。再開のめどは立っていない。
東電はこの日、午前7時半ごろから準備作業を始めた。しかしその約20分後、燃料デブリを取り出すための釣りざお式の装置を押し込むパイプ5本の接続準備をしていたところ、1本目をつなぐ時点で、順番が違っていたことが判明したという。
今回の作業では、格納容器内部にある圧力容器を支える土台(ペデスタル)底部に釣りざお式の装置を入れ、最大3グラムの燃料デブリを採取する計画。順調に進めば、開始から回収まで約2週間ほどかかる見込みだったが、出だしからつまずく形となった。【高橋由衣】
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