県内でも30度を超える暑い日がしばらく続きそうです。過酷な暑さの中で働く建設現場などでいま新たな熱中症対策も始まっています。

暑い日が続く県内、那覇市では先月観測史上初となる36度を記録、本島地方では連日熱中症アラートが発表されています。県内では今年に入り熱中症で4人が亡くなっています。

猛暑の中で作業を行う建設現場。名護市の瀬底大橋では足場の組み立て工事が行われています。この日の気温は31・8度で暑さ指数は29.1度と熱中症に厳重な警戒が必要な数値です。

作業員「足場の組み立てをしています。毎日汗をばんない(たくさん)かきます。」

実際、熱中症になりかけた経験があるといいます。

「あります。」(Qどんな症状?)「のどが渇いて頭がポカーンと。たまに頑張りすぎたときにはあるんですが。とりあえず最初は寒気がしますね、暑いのに寒気がしたりしたときは危ないなと思いますね。」

こちらの現場では気温や暑さ指数がすぐに把握できるよう温度計を設置しているほか、飲み物やタブレットなどを常備しています。さらに、熱中症対策として新たに取り入れたのが「アイススラリー」です。

アイススラリーは細かい氷と液体が混ざった流動性のある飲み物です。水よりも冷却効果が高く氷よりも早く体内に取り入れる事ができ、電解質や糖質といった栄養素も同時に補給できることから、厚生労働省でも職場などでの熱中症対策として推奨しています。

屋内の熱中症対策も忘れてはいけません。首里城正殿の龍柱を製作しているうるま市の琉幸建設では、熱中症アドバイザーによる講習会が開かれました。

このなかでは熱中症アドバイザーが県外での熱中症の死亡事例も交え対策の必要性を訴えました。

熱中症アドバイザー「呼びかけに反応がなくなったそこまではいいんですよ、病院へ連れて行ったとここです、数日後に死亡したここが一番怖いんです、熱中症の怖さは。」

熱中症の疑いがある人を発見したら、経口補水液を飲ませることや体を冷やすことが重要ですが、注意点もあります。

熱中症アドバイザー「意識があるかないかという部分を判断してください、意識がない人に飲ませようとしてもこれは逆効果です。」

首や足の付け根、脇など太い血管がある場所を集中的に冷やすことが大切だと説明されたほかアイススラリーも紹介されました。現場での導入を検討するといいます。

「今年は暑さが去年よりは暑いかなと思います。すぐ汗もバッっと出てしまうので水分をこまめに取ることをあまりしていなかったのでこまめに取っていきたいと思います。」

「作業しながら周りに目配せをしながらあの人は大丈夫かなとみていきたいと思います。」

まだまだ厳しい暑さが続く県内体調管理に気を付けながら適切な熱中症対策を心がけましょう。

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