熊本・菊陽町の認可保育園で「不適切保育が疑われる行為があった」として、熊本県や菊陽町が改善指導を行なっていた問題の続報だ。園側は8月17日に説明会を開き、保護者に謝罪した。また、関係者への取材では、保育士が園児を叩く行為があったとする証言も新たに分かった。
改善指導の認可保育園が保護者説明会
TKUが入手した音声には、保育士が「遊ぶ時間なの?先生の話聞いてくれないんだ?先生の話を聞いてくれない人の話は聞きません!」と大声で園児を叱責する声が入っていた。
この記事の画像(7枚)この問題は2024年4月に菊陽町の保育園で「不適切保育が行なわれている」との通報を受けて調査を行った熊本県と菊陽町が「不適切保育が疑われる叱責などがあった」として、園に改善指導を行ったものだ。
8月17日に開かれた保護者説明会には、約60人の保護者が出席。冒頭、園側が「子供たちの心を傷つけてしまった」として謝罪し、これまでの調査の経緯を説明したということだ。
出席した保護者は「ああいう罵声を日常的に(子供たちが)聞いている所で保育をしている。考えただけで不安で恐ろしい。泣いている人もいた」と話した。
元保育士が園側に指摘するも改善されず
また、園側は保護者や取材に対して、不適切な疑いの行為は「2024年4月以前の事案」と説明しているが、2024年5月のお昼寝の時間の録音された音声では、保育士が「なんで話をしてるのに目を合わせんと?もういいよ、先生みんなとお話しない。1人で寝るの遅くなってから、後から眠いとか言わんでよ」と、保育を放棄するかのような音声も。
また、関係者からは「(子供が保育士に)向かってったらバーンと叩かれた。叩いた後もその子の足首を持ってひっくり返した」という証言も。
園側はこのような行為について「特性のある子供の危険回避のためだったかもしれない。現場の支援体制を充実させる」としている。
またこの園に勤務していた保育士は取材に対し「手を上げる保育が行われていることを、園側に伝えてきたが改善されなかった」と話している。
(テレビ熊本)
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