くすぶり続ける兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ問題が新たな展開を迎えました。

知事のパワハラについて、県の職員を対象にしたアンケート調査の中間報告で、4割近くの職員が「知事のパワハラを見聞きした」と回答したことが分かったのです。

その内容は「怒るとバンバン机をたたき出す」「すぐに怒鳴る『暴君』」「瞬間湯沸かし器」など。

20日の定例会見で知事に質問が飛びましたが…。

斎藤知事:
(Q.今回のアンケート調査についての受け止めは?)アンケート調査については、8月23日の文書問題調査特別委員会において正式に発表されると伺っておりますので、現時点で私は内容について承知しておりませんから、コメントは差し控えたいと思っています。

問題の発端は、兵庫県の元幹部職員による告発。
兵庫県は「事実無根」として懲戒処分としました。

告発の一部は事実だったことが分かっていて、県議会は百条委員会を設置。
その後、元幹部職員は死亡しました。自殺とみられています。

20日の会見では、「怒ると机をたたく」などの他に、こんな質問も。

斎藤知事:
(Q.視察先でエレベーターに乗り損ねた知事が「エレベーターのボタンも押せないのか」と叱責した?)そういったことをした認識はないと思っています。(Q.イベントにマスコミが来ないと怒ったことがある?)そういったことはまずありません。

いずれの内容も否定した斎藤知事。

斎藤知事:
時には厳しく指導させていただくということはありますが、業務上の必要な範囲内で適切に指導させていただいているという認識。

公用車で激怒し前方座席を蹴ったという回答については…。

記者:
業務上必要な範囲の対応と考えた場合、こういう態度を取って良いと知事として考えるか?

斎藤知事:
どういう背景で、どういう状況の中で、そういうことをしたのかということが、全体として整理されていないと、その問題がハラスメントに当たるかどうか含めて分からない。一般論として答えることが適切かどうか判断できないので答えられない。

百条委員会では23日から関係者の証人尋問が始まり、斎藤知事は来週の委員会に出席する予定です。

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