川遊び後に腹痛などの症状を訴える人が相次いだ熊本県天草市にある「轟の滝」。原因不明のため県は遊泳を控えるよう呼びかけている=熊本県提供

 熊本県天草保健所は20日、同県天草市の「轟(とどろき)の滝」で川遊びをしていた高校生7人が嘔吐(おうと)や下痢を発症したと発表した。他にも滝を訪れた39人が同様の症状などを訴えて医療機関を受診しているが、高校生らを含め全員軽症という。原因は特定できておらず、県は感染症の疑いがあるとみて水質検査を進める。

 同保健所によると、高校生らは13日に滝で川遊びをし、16日に全員に嘔吐と下痢の症状が出た。川遊びをした人で同様の症状が相次いだため、保健所は18日に遊泳を控える看板を現地に設置し、19日から水質検査をしている。

 滝は熊本県が管理。周辺には天草市が管理する遊歩道やつり橋があり、地元の川遊びスポットになっている。海水浴場などは定期的な水質調査をしているが、滝や川は対象外という。【山口桂子】

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