お盆休み最終日に起きた幼い姉妹が死亡する痛ましい事故。FNNが入手した防犯カメラには事故の瞬間が捉えられていました。

18日午前11時ごろに撮影された映像を見ると、大型バスと軽乗用車が正面衝突し、衝突の瞬間、軽乗用車の車体が浮き上がり、大きくはね返されているのが分かります。

この事故で、母親が運転する軽乗用車に乗っていた7歳と5歳の姉妹が死亡しました。

カメラには、事故直後、必死に救命措置を行う様子が記録されていました。

18日、福岡市で発生した路線バスと軽乗用車が正面衝突する事故。

軽乗用車の後部座席にいた7歳の古賀優麗愛さんと妹で5歳の麻里愛さんが死亡。

運転していたのは30代の母親で、足を負傷したということです。

19日、事故現場には献花や手を合わせに訪れる人の姿が多く見られました。

事故は、なぜ起こってしまったのでしょうか。

防犯カメラ映像を見ると、直進してきたバスに突っ込んだ車は跳ね飛ばされ、歩道に乗り上げて停止しました。

事故直前、車が対向車線に大きくはみ出しているのが分かります。

さらに、事故直後の映像には駆け付けた人が幼い2人の命を救おうと救命措置を行う様子が残されていました。

救命措置を行った男性は、子供たちの意識を戻そうと必死だったといいます。

救命措置をした男性:
(電話で)隊員の指示を仰ぎながら、ずっと心臓マッサージをしたけど、意識は戻らないままだった。

さらに、その後の調べで、後部座席にはチャイルドシートが取り付けられていなかったことが新たに分かりました。

6歳未満に義務付けられたチャイルドシートについて、幼い子を持つ親からは「もう大人のシートベルトで対応できるので(チャイルドシートは着けない)嫌がって『乗りたくない』と、抜け出しちゃったり」「嫌がったりして下の子はちょっと大変。今夏だから暑いのかわからないですけれど」「(チャイルドシートをするのは)すごく疲れるし、すごく泣くし、お母さん近くにいるのになんで抱っこしてくれないのという状況になってしまう。一般道は外してしまうこともあった」などといった声が聞かれました。

死亡した2人は、後部座席でシートベルトを着用していました。

警察は過失運転致死傷の疑いで母親から事情を聴く方針です。

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