最強クラスの台風7号が関東に接近していることを受け、日本気象協会の小室拓也気象予報士が、沿岸部以外での被害の可能性や避難時の注意点について解説する。

――台風は上陸しないが安心できないということ?
その通り。朝の段階で、秩父地方や多摩地方にまで活発な雨雲が流れ込んでいた。台風の速度が遅いということは、同じ場所で雨が降り続ける。同じ場所で強い風が吹き続ける。

――内陸部にお住まいの方も注意すべき?
台風から離れている所でも強い雨が降る。千葉県の北東部や東京湾周辺でも16日夜は強い雨が予想されている。

――これからの雨や風にどう備えれば良いか?
避難時の注意点は以下の通り。
・頭を守るためヘルメットか帽子を着用
・傘や杖、長い棒で地面に穴がないか確認
・中に水が入るため長靴ではなく、濡れても厚底スニーカーが良い

千葉県の沿岸地域で停電している所があるなど、停電も徐々に増えている。
冷凍庫に保冷剤があれば、手のひら、首筋、太ももを冷やして熱中症対策をしてください。
この時期の停電は冷房が使えなくなるため、まだ電気が通っている方は保冷剤を冷やしておくのも熱中症対策になる。

線状降水帯が発生すると、大雨災害の危険度が急激に上がるため、山崩れ、地滑りなどの土砂災害に厳重に警戒が必要。

これから帰宅する人は交通情報の確認、大雨が予想される地域では自治体が発表する避難情報を受け取れるようにしてほしい。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。