熊本県警は14日、SNS(ネット交流サービス)を通じて恋愛感情を抱かせて現金をだまし取ったとして、東京都新宿区西新宿5、会社員、陳星容疑者(27)を詐欺容疑などで逮捕した。認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は他の仲間と共謀して3月20日午後、県北部の60代男性に対して架空の女性になりすまし、SNSで「投資で一緒にお金を増やそう」などとだまして投資名目で現金500万円を振り込ませたなどとしている。
県警によると、男性が計約1億1000万円をだまし取られたとして県警玉名署に相談して発覚。県警がロマンス詐欺として捜査していた。
マッチングアプリを通じて男性とやりとりしていた架空の人物は「都内在住で日本と台湾のハーフの30代女性。金融機関勤め」を名乗っていた。偽物の免許証の写真も被害男性に送っていたという。陳容疑者は金融機関から現金を引き出す「出し子」の役割をしていたといい、組織的な事件とみて捜査を進める。【野呂賢治】
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