南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」が、このまま地震活動などに変化がなければ、15日にも呼びかけが終了する見通しが示されました。
地震への備えの再確認が求められる中、避難に時間を必要とする人への対応が進んでいます。
南海トラフ地震臨時情報が発表され、14日現在、全国2カ所の自治体では高齢者等避難を発表しています。
南海トラフ地震が発生した場合、全国で最も高い最大34.4メートルの津波が予想されている高知・黒潮町では、町内29カ所に避難所が設置されるなど、各地で対応が進められています。
神奈川・藤沢市の介護付き老人ホームでは、車いすを必要とする人や寝たきりの人など高齢者30人(80~100歳代)が生活しています。
この施設では近くに海や川があるため、避難への課題があるといいます。
藤沢市では南海トラフ地震が発生した場合、最大7メートルの津波が到達すると予想され、1メートル以上の津波が到達するまでの時間は最短で32分と見積もられています。
この施設では自治体と相談のうえ、より高い場所に移動する「垂直避難」を行うことを決め、毎月訓練を実施してきたといいます。
施設長:
1人をそちら(津波避難ビル)に案内するのに30分かかってしまう。「垂直避難」が最善であるという判断。
藤沢市は今回の臨時情報の発表を受けて、高齢者施設などに避難マニュアルや備蓄品の再チェックを呼びかけていて、この施設でも連絡網の再確認など、できることを進めています。
施設長:
マニュアル内容、これの徹底を図っていきたいと考えています。
「巨大地震注意」が発表され、15日で1週間。
緊張感を持ちながらも、普段通りの備えを続けていくことが大切となっています。
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