岩手県滝沢市のアパートで男性を殺害し、通帳とはんこを奪った強盗殺人の罪など8つの罪に問われ、7月、盛岡地方裁判所から無期懲役の判決を言い渡されていた76歳の男が、8月12日控訴しました。

控訴したのは、本籍・岩手県盛岡市前九年住所不定・無職の佐藤廣明被告(76)です。

盛岡地裁の判決によりますと、佐藤被告は2023年8月、滝沢市穴口のアパートの一室で、知り合いの当時72歳の男性の首を、手とタオルのようなもので絞めて殺害し、年金を目当てに通帳とはんこなどを奪ったとされています。

また、その犯行後、逃走する過程で、盛岡市内で面識のない男性に車に乗せるよう依頼して運転させたうえ、暴行を加えてその車を奪った強盗致傷の罪や、青森県内で女性から車を奪い、その車を警察車両に衝突させた罪など、あわせて8つの罪を犯したとされています。

7月に行われた裁判で、佐藤被告は起訴内容を認めていて、盛岡地裁は求刑通り、無期懲役の判決を言い渡していました。

裁判の後、弁護人は「控訴はしないと思うが、佐藤被告と話し合う」とコメントしていましたが、盛岡地裁によりますと、佐藤被告は判決を不服とし、控訴期限の8月12日、仙台高裁に控訴したということです。

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