11日、12日とオリンピックに負けず劣らず、日本の夜空で繰り広げられていた壮大なショー、夏の風物詩「ペルセウス座流星群」。
さらに、オーロラも一緒に観測されました。
ただ一方で、このオーロラ、通信機器への影響も心配されているそうです。
一体どういうことなのでしょうか。
夏の夜空を走るひと筋の光。
11日、鹿児島県の各地で目撃された、青白く光る流れ星。
辺り一面が明るく照らされたあと消えていきました。
流れ星の中でも特に明るい火球です。
一方、北海道では、オーロラや「ペルセウス座流星群」も観測されました。
満天の星空を鮮やかに染めるオーロラ。
まもなく日付が変わろうとする午後11時53分ごろ、画面の真ん中辺りにひと筋の光がゆっくりと流れました。
佐呂間町では、三大流星群の1つ「ペルセウス座流星群」とオーロラが同時に競演。
おそらく国内では初めてということですが、目撃した人は「オーロラも流れ星も見えて良かった。めちゃくちゃキレイだった!!」「流星群とオーロラのコラボすごかった。3時間くらい見てしまった」「オーロラと流星群が一緒に見られるなんて夢のよう」とコメントしていました。
そもそもオーロラというのは、太陽風という「プラズマ」といわれるガスの流れが地球にぶつかって、空気中の酸素や窒素が光る現象です。
通常はアラスカなどの緯度の高い場所でしか見られませんが、今回、北海道で観測されたのはレアケースだそうです。
低緯度オーロラという現象で、太陽の表面で起こる爆発現象が引き起こす磁気嵐が激しい時にだけ、普段より南の地域に出現するといいます。
そのため、通常のオーロラと比べて赤く見えるのが特徴で、太陽の活動が活発になっている証拠でもあるそうです。
神秘的な一方、少し怖いような気もしますが、その点について、専門家に話を聞きました。
情報通信研究機構・久保勇樹副室長:
太陽活動が大きくなって宇宙環境が乱れると、無線通信ができなくなったりする。航空機が地上の管制と通信できなくなったり、GPSの測位誤差が大きくなったり、人工衛星に誤作動が起こったりと。極めて大きな現象が起こったりすると、地上の送電網に影響が出て停電が起こる可能性もゼロではない。
実際、2024年5月にアメリカでオーロラが確認された時には、電力系統やGPSなどで異常が報告されているそうです。
太陽の活動11年周期で活発になっていて、ピークとみられるのは2025年です。
きれいなオーロラが見られるかもしれませんが、警戒も必要です。
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