終戦から79年。宮崎県西都市では、地元出身の特攻隊員などに焦点を当てた初の戦争資料展が始まりました。

(雪丸千彩子記者)
戦争資料展は、西都市役所の1階で開かれています。入ってすぐの場所にはB29のプロペラ1枚が展示されています。この1枚からもB29爆撃機がどれほど大きかったのか推察できます。

この資料展は、西都市西米良村戦没者遺族連合会が、宮崎特攻基地慰霊祭実行委員会と宮崎市の戦史研究家、稲田哲也さんの協力を得て、初めて開催しました。

会場には、西都市出身の特攻隊員の出撃前のエピソードを紹介するパネルや家族に宛てたハガキ、それに戦死を知った友人からの手紙など約100点が展示されていて、このうち62点は、初公開の資料となっています。

こちらは、少年飛行兵の卒業アルバム。同級生からの寄せ書きが書かれていますが、「お別れも 今度あう日は 九段坂」などそのメッセージは、どれも、戦死することを前提としています。

(佐賀県から訪れた母娘)
「おじいさんが戦死しているので、何かあるかなと思って来てみました。」
「佐賀県から戦争で犠牲になった人がいるから自分がいるんだなと思って、命に感謝しないといけないなと思っています。」

(西都市西米良村戦没者遺族連合会・伊東拓夫会長)
「資料展にどれだけの関心があるのかなと思ったが、いっぱいお客さんが来て、小さい子供さんもいて、びっくりというか嬉しい。子供たちに平和な世界を作ってもらえばと思っています。」

この資料展は、8月25日まで西都市役所で開かれています。

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