台風5号は、12日朝、岩手県大船渡市付近に上陸した。
すでに東北各地で、記録的な大雨となっていて、気象庁は、厳重な警戒を呼びかけている。

岩手・岩泉町の災害対策本部がある役場庁舎から、岩手めんこいテレビ・井上智晶アナウンサーが中継でお伝えする。

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岩泉町は、8年前の台風10号で大きな被害が出た町で、現在、風はあまりありませんが、雨が断続的に降っている。

岩手県内は、沿岸を中心に大雨となっていて、12日午前7時20分までの24時間に降った雨の量は、久慈市下戸鎖で368.5mmと、観測開始以来最も多い雨量となった。

この影響で、県は久慈市の滝ダムの水位が上昇しているとして、午前10時10分に、下流の長内川に緊急放流することを決めた。

久慈市は、緊急放流で氾濫の恐れがあるとして、長内町と小久慈町に、警戒レベル5の緊急安全確保を発令し、住民に避難するよう呼びかけている。

岩手県内では、この後も大雨や土砂災害など、厳重な警戒が必要だ。

“ノロノロ”北上

この台風5号は、徐々に勢力を弱めながら、遅い速度で北上し、12日夜にかけて東北を横断する見通しだ。

岩手・久慈市では、これまでの24時間雨量が368.5mmを観測し、観測史上1位の記録的な大雨となっている。

12日夜にかけて、断続的に非常に激しい雨が降るので、災害級の大雨に警戒が必要だ。

「雨と風があったので川が心配で、川の水が増えると家が流されるのではないかと思ってあまり寝られなかった」と話す人もいた。

13日昼までの予想降水量は、東北の太平洋側で200mm、日本海側で200mm、14日朝までに太平洋側で80mm、日本海側に150mmとなっている。

台風のスピードが遅いため、東北などで影響が長引く恐れがある。

大雨による土砂災害や、川の氾濫などに厳重警戒する必要がある。

帰省ラッシュにも直撃

お盆の帰省客も台風5号の直撃を受けている。

日本航空では国内線で78便が欠航となった。

全日空でも、国内線8便が欠航となり、合わせて約7500人に影響が出ている。

家族を見送った女性:
妹が北海道の方に帰るので、欠航しないかちょっと不安です。

北海道に向かう女性も、「ひたすら台風が来ないように祈っています」と話した。

一方、東北新幹線でも台風の影響で遅れや運休が発生する可能性がある。

最新の交通情報の確認が必要だ。
(「Live News days」8月12日放送より)

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