南海トラフ地震の臨時情報についてお伝えします。

まず、今回の地震で最初に発表されたのが南海トラフ地震臨時情報(調査中)です。

これは南海トラフ地震の想定震源域周辺でマグニチュード6.8以上の地震が発生した時、もしくは南海トラフの想定震源域のプレート境界面で通常とは異なる「ゆっくりすべり」が発生した可能性がある時に気象庁が発表します。

今回は想定震源域の日向灘でマグニチュード7.1の地震が発生したため、南海トラフ地震 臨時情報(調査中)が発表されました。

そして、その後、専門家による評価検討会で発生した現象について分析が進められ、8日午後7時15分に南海トラフ地震 臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。

判定結果も3種類にわかれます。

「警戒」「注意」「調査終了」があり、今回は「巨大地震注意」でした。

「巨大地震警戒」はプレート境界でマグニチュード8以上の地震が起きた場合に発表されます。

また「巨大地震注意」はマグニチュード7以上の地震やプレート境界面で通常とは異なる「ゆっくりすべり」が起きた場合に、このどちらにも当てはまらない現象と評価した場合には「調査終了」が発表されます。

日ごろの備えの再確認を

今回は「注意」でしたが「警戒」が出た場合はどのような対応になるのでしょうか。

「巨大地震警戒」の場合は、津波からの避難が間に合わない地域などで事前避難が始まります。それ以外の人も「日頃の備えの再確認」が必要です。

そして、今回の「巨大地震注意」では事前避難は必要ありませんが、日頃の備えの再確認が必要です。

気象庁は「平常時と比べて大規模地震が発生する可能性が数倍高い」としていますが、一方で「特定期間に必ず起こるものではない」とも説明しています。

引き続き、南海トラフ沿いの地殻活動の推移を監視し、今後1週間程度、毎日「南海トラフ地震関連解説情報」を出す予定です。

9日の発表では、地震後に通常みられる変化以外は捉えられていないということです。

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