ゲーム大手・セガからオンラインゲームで使える「ゲーム内通貨」をだまし取ったとして、警視庁サイバー犯罪対策課は8日、中国籍で会社員、楊皓天容疑者(32)=東京都荒川区西日暮里1=を電子計算機使用詐欺容疑で再逮捕したと発表した。
警視庁によると、楊容疑者はだまし取ったゲーム内通貨を別のユーザーに繰り返し転売。2021年12月から約1年半で、3500万円超の利益を得ていたとみられる。
逮捕容疑は22年12月2~6日ごろ、何者かと共謀し、セガが運営するオンラインゲーム内で、代金8万円を支払ったとする偽の情報を送信し、ゲーム内通貨をだまし取ったとしている。「詐欺はしていない」と否認しているという。
楊容疑者はゲームのアカウントやアイテムを現金と交換する「リアルマネートレード(RMT)」の取引サイトで、「正規価格よりも安く入手できる」などとゲーム内通貨の購入者を募集。購入を希望した人のアカウントでセガのオンラインゲームにログインし、ゲーム内通貨を不正に入手して現金と交換していたという。
セガは22年秋ごろから、複数のオンラインゲームで約1億3000万円相当のゲーム内通貨がだまし取られたとして、警視庁に被害相談していた。【加藤昌平】
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