食品などの物価高が続き家計への負担が大きくなる中、米が品薄状態となり価格が高騰しています。さらに、連日続く記録的な猛暑でナスやピーマンなど夏野菜にも影響が出ています。

猛暑の影響は人間だけでなく野菜にも

全国各地で10年に一度と言われる記録的な猛暑が続いている2024年の夏。

この暑さは人間だけでなく野菜にも大きな影響を与えています。

生産者:
ここに来て暑いから、野菜が大きくならないので大変です。ナスは暑いから色も悪いし固めになっている。ピーマンは傷みや変形が多いので収穫量は減っている。値段も上げたいけど、傷みも多いから値段は上げていません。苦しいです。暑いです。切ないです

生産者:
植物が焼けちゃってダメになる。枝豆は実が膨らまないで黄色くなったり、冬瓜も表面が黄色くなって腐ってしまう。3割くらい収穫量が減った気がする。農業やって20年目になるけど、一番悪いくらいつらい。人間は(暑さを)我慢できているけど、野菜は無理。焼けるというのが一番きつい

生産者:
収穫に苦労しています。黄色くなってキュウリの形にならない。キュウリの木がこれ以上無理だと身を落としちゃう。全部先が細くなったり曲がったり、B品になる。普通の時もB品になるけど今年は水(雨)が少ない分だけ(実にも)ならない。B品のキュウリまでいかない。実にもならないのが多いですね

連日の猛暑の影響で収穫量が減っている上、傷んでしまうケースも多く値段も上げられないと言います。

コメは品薄と値上がりのダブルパンチ

さらに異変は夏野菜以外にも…。

いまスーパーやドラッグストアなどの店頭で品薄状態が続いている”米”。

農林水産省によると、2024年6月における玄米60kgあたりの相対取引価格は2023年に比べ2000円も上昇。

品薄と値上がりのダブルパンチに街の人からは不安の声が聞かれます。

市民:
こういう時代だから多少の値上げは仕方ない

市民:
そりゃ困るよね日本人としてね。一般の人はスーパーで買うしかないから、農家さんを直接知ってる人はいいけど。それは困るでしょ、主食ですから

10月頃には米の品薄状態解消か

各地で米の品薄状態や値上がりが続く理由について、JA静岡市は…。

JA静岡市 営農課・堀川晃宏さん:
去年の高温の影響で一部の産地・銘柄で品質の低下がみられたので、一部の銘柄に関してはなかなか手に入りにくい状況がある。価格も上がっているように見えるのですが、令和2年から4年が供給量が多く値段が安くなっていた。

今は令和元年の価格に戻ってきた。高くなっているというよりは戻ってきたという印象。民間在庫という小売業の方が持っている在庫量が少ないという状況なので、米自体の不作が始まりとなった値上げではない。今月(8月)の下旬には新米が出始める。10月くらいになれば品薄状態はだいぶ解消されると思う

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