2024年度沖縄タイムス伝統芸能選考会「舞踊の部」最高賞の選考が4、5の両日、那覇市久茂地のタイムスホールで行われた。受験者7人が1日に2演目ずつの計4演目を披露。審査の結果、3人が入賞を果たした。
合格した猪野屋楓さん(26)は「とにかくうれしい」と相好を崩した。初めて挑んだ昨年は猛稽古の末、不合格。それでも舞踊への思いは変わらず前を向いて稽古に励んできた。「舞台に出たら一人。だから諦めずに自分を信じて努力を重ねてきた」と胸を張った。
【選考評=真境名律弘選考委員】「諸屯」は、手踊りだけに手先だけの踊りになりがちです。ガマクを使って体全体で踊るように意識して心情表現をしてください。
「むんじゅる」は、出羽の歩みが重くハツラツとした雰囲気がありませんでした。ガマクを使って軽快に踊ってください。「前の浜」、「高平良萬歳」は、力強くするだけでは踊りが硬くなってしまいます。腰、ガマクを使ってメリハリのある踊りを心がけてください。
最高賞からは、歌から伝わる思いや感情を踊りで表現し、踊りの動きから、歌が聞こえてくるような踊りを目指して下さい。
入賞者は次の通り。(敬称略)
亀谷莉代(19)=那覇市▽川上こころ(20)=南風原町▽猪野屋楓(26)=那覇市
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