19日、自爆テロの現場で、損壊した車を調べる担当者ら=パキスタン南部カラチ(AP=共同)

【シンガポール=森浩】パキスタン南部カラチで19日、日本企業の駐在員5人が分乗した車列が、武装グループの襲撃を受けた。林芳正官房長官は同日の記者会見で、事件で1人の負傷が確認されたと明らかにした。軽傷とみられている。

地元メディアによると、武装グループは3人組で、カラチ近郊の工場に向かっていた車列に手投げ弾やガソリンを持って接近した。待ち伏せしていたとの情報もある。

3人のうち、2人が警官に撃たれるなどして死亡、1人は逃走したという。駐在員に同行していた警備員のほか、通行人が負傷した。

武装グループによる犯行声明は確認されておらず、動機は分かっていない。パキスタンでは近年、進出する中国人や中国企業を狙った事件が続発しており、捜査当局は今回の事件との関連を調べている。

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