大分市で昨年8月、妻=当時(38)=と息子=同(9)=を刺殺したとして、殺人罪に問われた無職、首藤伸哉被告(67)の裁判員裁判初公判が19日、大分地裁で開かれ、被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は冒頭陳述で、妻は妊娠7カ月で胎児も死亡したと明らかにした。

検察側は、日頃から厳しい金銭管理や過去の交際関係を詮索されることに不満を募らせ、見下されていると感じていたと指摘。自らの病気による不安などが原因と偽装しようと考え、遺書を作成したと主張した。

弁護側は「計画的ではなく、突発的な犯行だ」と述べた。

起訴状によると、昨年8月8~9日、自宅で妻、李東娜(り・どんな)さんの背や胸を、養子の佑馬君の胸をそれぞれナイフで刺し、失血死させたとしている。

検察側の冒頭陳述によると、同17日に自身をナイフで刺し、救急搬送された。

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