兵庫県宝塚市で3日、市花のダリアのブーケ約1100個を市民ら約500人が路上に並べてギネス世界記録に挑んだ。過去に挑戦事例はなく、「最多の個数を使ったブーケの列」に認定された。
市北部の西谷地区はダリア栽培が盛んで、国内有数の球根の生産地。毎年夏と秋に観賞用の花が咲く「ダリア園」が開園する。ダリアは2021年に市花となった。
24年に市制施行70周年を迎えた市が、市民と一緒に祝いたいと地元産のダリアを使ったギネス記録挑戦を計画。会場を中心市街地の遊歩道「花のみち」周辺に選び、この道と東脇の車道を使って2往復する距離(計約360メートル)にブーケの列を作ることにした。
強い日差しが照りつける中、公募で集まった市民らが、山崎晴恵市長やゲストの宝塚歌劇団花組の美空真瑠さんらとともに、12輪で1束のブーケを花びらが横の束の花びらと接するように慎重に並べて完成させた。その後、ギネス社側の公式認定員が審査し、1092個の列ができたとの記録達成を確認した。
ブーケを用意した西谷地区の生産農家組合代表、小西昌治さん(64)は「今年の暑さの影響で美しい花をそろえるのに大変だったが、苦労したかいがあり、ダリアをアピールできた」と喜んだ。
参加した神戸市中央区の小学2年、新東秦人さん(7)は「隣のブーケの花に触れるように注意して並べた。ダリアはきれいですね」と笑顔で話した。【土居和弘】
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