7月史上最も暑かった
暑い日が続きますね。みなさん、夏バテはしていませんか? 毎週、この「デジ編チョイス」の始まりが「暑い」とか天気の話題から入るのは、ネタがないからではありません! 今年の沖縄は異常な暑さだからです。
沖縄では、1946年の統計開始以来、なんと過去78年間で最も暑い7月でした。平均気温は那覇で30.5度、石垣島で30.7度。体感としては「これで平均気温30度なの?」というくらい暑かった気がします。熱中症になる人も多いようです。熱中症で緊急搬送された人は昨年同期比1.7倍の847人。死亡者は昨年の年間のトータルと同じ3人に上っています。
気象予報士・崎濱綾子さんの「うちなぁ季節めぐり」によると、来週もまだまだ暑い日が続くとのこと。生命や身体に危険な暑さになっているため「私は大丈夫」と油断せず、十分にお気を付けください。
暑さ癒やす涼を求めて
暑すぎるせいか、今週は「涼」を感じる記事が多かったような気がします。
県内初のブーメラン型ウォータースライダーや県内最大級のプール、18歳以上の大人専用のプールなど、話題が盛りだくさんだったこちらの記事。
家族連れでも、友人グループでも、1人でも楽しめそうです。取材した経済班の銘苅一哲記者は「宿泊料金も、プール利用料も、バイキング料金も、お酒代も全部含まれている『オールインクルーシブ』だから、泊まりに行ったほうがいいよ」と目を輝かせていました。週後半に円高が進行したとはいえ、まだ海外旅行には行けそうにない今夏の人気お出かけスポットになりそうですね。
那覇市久茂地の企業16社でつくる「那覇市久茂地通り会」の社員らも、那覇の都心部で打ち水で「涼」を届けようという企画に取り組みました。記事はこちらから。
通りに打ち水をする那覇久茂地通り会に参加する企業の社員=8月2日、那覇市のパレットくもじ前交通広場(銘苅一哲撮影)「打ち水」って沖縄ではあまり見かけない気がします。環境省のサイトによると、打ち水が暑さ対策に有効な理由は「気化熱」にあるそうです。地面に水を撒(ま)くと、水が蒸発する時に地面の熱を奪い、温度が下がって涼しく感じるそうです。沖縄ではいわゆるスコールの「カタブイ」が、打ち水と同様な役割を果たすから、これまであまりやられていないのでしょうか。今度機会があれば取材してみたいと思います。
沖縄の魅力をもっと伝えたい
8月は観光月間です。夏休み、お盆休みもあり、観光がトップシーズンを迎えます。観光客をもてなして、沖縄の魅力をより知ってもらおうと、いろんなイベントがありました。
青い海、青い空、緑豊かな自然などは、間違いなく沖縄の魅力です。それに加えて、沖縄の伝統文化や伝統工芸についても、より多くの方に知ってもらえる機会になるかもしれないと感じたのが、こちらの記事。
渡慶次愛さんが琉球漆芸の漆塗りを施したGUCCIの人気商品バンブーバッグ=7月31日、東京銀座のグッチ銀座ギャラリー木ではなく、革の上に漆を塗っているそうです。この記事を読んで、そもそも琉球漆器ってどういう特徴があるんだろう、と調べてみました。すると、私自身が、何となく知っているふりをしていたことに気づきました。実物をもっと見てみたい、詳しい人からもっと説明を聞いてみたい、と思いました。これを機に、おきなわ工芸の杜(豊見城市)や浦添市美術館などに足を運んでみようと思います。
そして、泡盛の魅力や奥深さ、楽しみ方についても、もっと多くの人に知ってほしい。
ツアーを体験してみて、泡盛の新たな可能性や楽しみ方を発見できました。まさに「モノ消費からコト消費へって、こういうことか!」と実感しました。今回取材した忠孝酒造だけでなく、各泡盛メーカーそれぞれのこだわりがあるはず。蔵に見学などに行く人が増えて、泡盛に興味を持ってくれる人が増えるといいなと感じます。
「観光月間」の8月。観光客にとっても県民にとっても、沖縄のさまざまな魅力や知らなかった側面、課題も含めて発見する機会になり、より沖縄観光が発展することにつなげていければいいなと思います。今週のデジ編チョイスはデジタル編集部の川野百合子が担当しました。
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