おれおれ詐欺で60代の女性から20万円をだまし取ろうとしたとして、那覇署は29日、本島中部の型枠解体作業員の少年(16)を詐欺未遂容疑で逮捕した。捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。現金を受け取りに来た少年を女性が不審に思い、うそを見破ったという。

 署によると、5月26日午後0時半ごろ、女性のおいを装う男から「タクシーの中にかばんとスマホを忘れた。悪用されないためにキャッシュカードを止めている。仕事の得意先に支払わないといけないお金がある」などと電話があった。

 女性が20万円を準備し、おいの職場関係者を名乗る少年と会ったが、やりとりに不審を感じて手渡さなかったという。その後、おい本人に直接確認して別人だと分かった。

 署は少年を特殊詐欺グループの「受け子」とみている。県警は「いきなり親族を語って、お金を要求する電話があった場合、直接本人に確認してほしい」と注意を呼びかけている。

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