奈良県安堵町で火事があり、国の重要文化財に指定されている「中家住宅(なかけじゅうたく)」に火が燃え移りました。

29日午後1時20分ごろ、安堵町で「かやぶき屋根と門屋が燃えている」と近隣住民から消防に通報がありました。

警察には「枯れ草を燃やしていたら、かやぶき屋根に燃え移った」と通報があり、国の重要文化財「中家住宅(なかや・じゅうたく)」のかやぶき屋根に火が燃え移ったということです。

消防などが29日午後4時現在も消火活動を行っていますが、民家100平方メートル、中家住宅のかやぶき屋根が60平方メートル焼けたということです。

この火事で病院に運ばれた人はいないということです。

■重要文化財「中家住宅」 江戸時代初期の武家作りと農家作りを兼ねた建造物

奈良県によると、中家住宅は二重の濠に囲まれた江戸時代初期の建物で、主屋(おもや)、新座敷(しんざしき)、表門(おもてもん)などが国の重要文化財の指定を受けています。

中世の平城様式の館の姿を伝える屋敷構えで、武家作りと農家作りを兼ねた形がみられる全国でも数少ない建造物だということです。

警察や消防が詳しい火事の原因を調べています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。