鹿児島県さつま町と出水市にまたがる国道504号線の北薩トンネルで路面が大規模に浮き上がる被害が確認され、県は復旧に年単位を要する可能性があるとしています。

県によりますと7月25日、国道504号線の北薩トンネル内で地下から水が湧き出て路面が約50mにわたって浮き上がっているのが確認されました。

その後、トンネルの壁面が崩壊し土砂が流れ込むなど被害は拡大していて現在、さつま泊野インターチェンジから高尾野インターチェンジまでの約15kmの区間で通行止めとなっています。

県は28日会見を開き、復旧には年単位を要する可能性を明らかにしました。

北薩トンネルは2018年3月に供用を開始した道路で地下水が湧き出た原因などは分かっていないということです。

また、トンネル周辺の湧き水からは自然由来のヒ素が検出されているということですが、県が近くの川の水を調査したところ国が農業用水について定めた基準値は下回っているということです。

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