梅雨前線の影響で、秋田県内では30日にかけて大雨となる所がある見込みで、土砂災害や河川の氾濫などに厳重な警戒が必要だ。

7月24日からの大雨では、子吉川や石沢川など県内9河川で氾濫が発生するなど各地に被害をもたらした。

これまでに北秋田市で住宅1棟が半壊したほか、由利本荘市などで6つの市町村の住宅50棟で、床上浸水が確認されている。また、農林水産関係の被害額は1億1100万円余りにのぼっているほか、上小阿仁村など4つの市と村の194戸で断水が続いている。

湯沢市では土砂崩れが発生し、60代の男性が行方不明だが、二次災害の恐れがあり28日も本格的な捜索は行われなかった。

こうした中、県内は梅雨前線の影響で30日にかけて再び大雨となる見込みとなっている。一時、緊急安全確保が出された由利本荘市の森子地区では、後片付けに追われる住民から不安の声が聞かれた。

住民:
「火曜日まで雨が降るというから崩れなければいい。山が心配。山崩れは一度も見たことがないから大丈夫かと思うが、こんなに雨降るとちょっと分からない」

29日に予想される1時間降水量は多いところで40ミリ。24時間降水量は、29日午後6時までで120ミリ、30日午後6時までで100ミリと予想されている。

これまでの記録的な大雨で災害の危険度が高まりやすくなっている所があり、土砂災害や河川の氾濫などに厳重な警戒が必要だ。

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