2014年9月27日に起きた御嶽山噴火災害の遺族らが28日、慰霊登山を行い犠牲者の冥福を祈りました。

秋晴れの中、登頂した大勢の登山者を襲った御嶽山の噴火災害は死者・行方不明者63人という戦後最悪の火山災害となりました。

7月28日の御嶽山は雲に覆われていました。慰霊登山には木曽町側から8組13人が参加しました。

最高峰の剣ヶ峰(3067m)では噴火時刻の午前11時52分に黙とうを捧げ、犠牲者の冥福を祈りました。

今年で噴火から10年。父親の貞憲さんを亡くした神戸市の松井直人さん、登輝也さん兄弟は初めて山頂に立ちました。

松井登輝也さん:
「噴火があった時は高校2年生だったんですけどその時はこの山がすごく嫌いでした。父を近くに感じられる所に足を運べてすごく良かったです」

松井直人さん:
「父が最後にいた所に来られて良かったです」

息子の裕樹さんと婚約者の由紀さんを亡くした愛知県一宮市の所清和さん:
「10年だからという気は無いですね。単なる通過点。やっぱり会いたい。亡くなった場所に来たいというのが一番です」

一緒に登った甥の亮太さんが行方不明のままの愛知県刈谷市の野村正則さん:
「10年間、未だに亮太を連れて帰れず・・・。この御嶽山の何処かにいることは間違いないのでもう少し待ってねという気持ちを伝えました」

災害からまもなく10年。遺族らの悲しみが癒えることはありません。

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