福岡市の62歳の男性が、『東京中央警察署の刑事』を名乗る男などから、合わせて1560万円をだまし取られるニセ電話詐欺事件がありました。

警察によりますと7月8日、62歳の男性が住む福岡市早良区の自宅に、『東京中央警察署の刑事』を名乗る男から、「あなたの口座が悪用されている」「口座のお金をクリーンにする必要がある」などと電話がありました。

翌日には『検事』を名乗る男から、「定期を崩して、毎日お金を50万円ずつおろしてください」と電話があり、指示に従って、合わせて1千万円になるまで預金の引き出しを続けました。

その後、再び『刑事』を名乗る男から電話があり、「お金を袋に入れて郵便受け下に置いておくように」と指示された男性は、現金1千万円入りの紙袋を自宅の郵便受け下に置き、室内に戻りました。

およそ5分後に「回収終わりました」との電話があったあと確認したところ、現金入りの紙袋がなくなっていました。

さらに男性の自宅へ自分名義で作られた口座のキャッシュカードが届き、その口座へ指示通りに560万円を入金しました。

不審に思った男性が24日に警視庁へ電話したところ、「詐欺です」と言われて、だまされていたことに気付き、26日に早良警察署へ被害届を提出したということです。

警察は、「他人に通帳やキャッシュカードを渡したり、暗証番号を教えたりしてはいけない」などと注意を呼びかけています。

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