上空から捉えた映像で、見える範囲の全ての住宅が浸水しているのは山形・戸沢村。
戸沢村蔵岡地区は、最上川が氾濫したことで道路が寸断され、その先の地域が孤立状態となっています。
水の高さはコイン精米所の半分ほどにまで達していました。
FNNのカメラは、迷彩柄のヘリコプターから自衛隊員らしき人物が住宅の屋根に降り立ち、住人の救助にあたっている様子を捉えました。
一方、付近の住民は異様なにおいをかいでいました。
近隣住民：
（水で）つかっていましたこの辺。ホームタンクあるじゃないですか、そこに灯油が全部流れ込んで、すごい灯油の臭いがひどかったです。
蔵岡地区では、現在も救助を待つ人がいます。
川の水が土手のギリギリを流れているのは、戸沢村を流れる鮭川です。
記録的な大雨により、この川が氾濫し、村の各地に被害を出しました。
住民によると、川の水が土手を越え、道路に流木が流れ込んだといいます。
住民：
堤防越えるのだって初めて。（Q.何年ぐらい住んでいる？）80年くらいか。
被害は近くの住宅にも及んでいました。
住民：
（どこら辺まで水が？）水は畳の上30cmある。
浸水により、居間の床は一面が茶色く変色し、片隅には太い流木も確認できます。
キッチンなどの床には、まだ泥水がたまっていました。
住民：
どうしようね…まずこの片付けてからだな。
山形県では、一級河川の最上川も氾濫し、付近に大きな被害をもたらしました。
普段は河川敷にゴルフ場などが広がる最上川河口付近。
26日朝は、茶色く濁った水が住宅地付近まで迫っていました。
その住宅では、至るところで浸水被害が出ています。
上空からの映像では、水が胸の高さまで迫っている中、救命ボートで救助をする様子や屋根の2階でタオルを振って助けを求めている人の姿も確認できます。
この地域の普段の様子を見ると、田園地帯の一角に住宅地があるのが分かります。
しかし26日は、辺り一面が水に浸かっていました。
濁った水が勢いよく流れているのは、山形・酒田市を流れる荒瀬川です。
近くにいた女性は、水が土手を越えたと話します。
住民：
水がここまで来て、ここから上がって越えたんだ。（Q.あの辺で？）川越えて、こっち側（住宅街）に水が来た。あれみんな畑ダメになったね。
今回の大雨による被害の全容は、いまだ分かっていません。
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