和歌山地検が入る和歌山地方合同庁舎=最上聡撮影

 市民団体「市民オンブズマンわかやま」は25日、2018~22年の自民党和歌山県連の政治資金収支報告書に計約3000万円分の不記載があったとして、和歌山地検に告発状を提出した。当時の会長だった二階俊博前党幹事長と会計責任者2人に政治資金規正法違反の疑いがあるとしている。

 告発状によると、5年間に県連への支出を報告した政党支部や政治団体の計約1166万円分について、県連の収支報告書の収入欄に記載がなかったとしている。また、県連からの収入を報告した政党支部や政治団体の計約1782万円分について、県連側の支出欄に記載がなく、18年と21年に県連が開いた政治資金パーティーで2件計64万円分の収入不記載もあるとした。

 告発の対象には事務的なミスなどを理由として既に県連や政党支部による修正済みのものも含まれる。県連は「告発状の内容は分からないが、引き続き報告書の精査は進める」としている。【駒木智一】

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