いじめを受け適応障害になったとして、静岡市の小学校に通っていた当時5年生の少年が同級生などに対し損害賠償を求めた裁判の控訴審で、東京高裁は少年の請求を棄却しました。

この裁判は2017年、静岡市葵区の千代田小学校に通っていた当時5年生の少年がいじめが原因で適応障害になったとして、同級生などに2000万円あまりの支払いを求めていたものです。

2023年10月、静岡地裁は元同級生の保護者10人に88万円の支払いを命じたものの、暴力行為や市の慰謝料などを認めなかったため原告側はこれを不服として控訴しました。

25日の控訴審判決で東京高裁は一審の判決を支持し請求を棄却しました。

判決を受けて原告の弁護士は会見を開き、「本人は非常にショックを受けている。納得がいかない判決だ」と不満をにじませました。

小川秀世 弁護士「いじめを受けて精神症状(適応障害)を患った場合一体どうするのかという話じゃないですか。裁判所が救済の手を振り払ったような判決だという風に私は思っています」

原告側は事実認定が争点になりづらいとして上告はしない方針です。

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