京都市の工事現場でベトナム人の技能実習生3人を違法に働かせた疑いで、ブローカーの男2人が逮捕されました。

解体業の藤本真司容疑者(52)と辻井達也容疑者(49)は、ことし4月から5月にかけ、不法に滞在していたベトナム人の技能実習生の男3人を、京都市南区の工事現場で働かせた疑いが持たれています。

警察によると、2人はいわゆる”ブローカー”で、日本語を話すことができるベトナム人を通じて、別のベトナム人に仕事を斡旋し手数料を受け取っていたとみられます。

調べに対し、藤本容疑者は「ベトナム人を働かせていたことに間違いありません」と容疑を認めていますが、辻本容疑者は「給料は払っていたが(藤本容疑者に)全て任せていた」と容疑を否認しています。

仕事を斡旋されたベトナム人の男3人は既に逮捕・起訴されていて、そのうちの一人は7月の裁判で、「給料が安く技術も身につかないので大分県の実習先を出て、借金があるので帰国せずに京都で働いていた」などと話していました。

警察は、藤本容疑者らが、在留資格を失ったものの仕事を求める多くのベトナム人に対し、関西地方などで仕事を斡旋していたとみて詳しく調べています。

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