24日午後0時半ごろ、山口市のJR山陽線新山口駅で、貨物列車の先頭車両が脱線した。列車には男性運転士1人が乗っていたが、けがはないという。この事故で、山陽線の徳山(山口県周南市)―厚東(ことう)(同県宇部市)間と山口線全線が運転を取りやめ、計約1万4000人に影響した。25日も山陽線の大道(同県防府市)―厚東間と山口線全線で終日運転を取りやめ、新幹線やバスによる代行輸送をする。
JR西日本によると、貨物列車は24両編成で、福岡貨物ターミナル発、東京貨物ターミナル行き。24日午前、山口市が激しい雷雨に見舞われていたため新山口駅に一旦停車し、天候回復を待って出発。しかし、同駅のホームから約100メートル進んだ地点で脱線したという。国の運輸安全委員会は鉄道事故調査官2人を現地に派遣し、事故原因を詳しく調べる。
同県内への出張で新山口駅を利用していた福岡市の会社員の男性(74)は「山陽線が運休になって約2時間途方に暮れた。先日、東海道新幹線の保守用車両の脱線事故も起きたし、安全運行に万全を期してほしい」と疲れた表情で話した。【脇山隆俊、福原英信】
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