台風並みのゲリラ雷雨が発生しました。

激しい横殴りの雨に、必死に傘を体の前に倒し歩く人たち。

打ち付ける雨に、日傘を閉じる様子も見られました。

傘も壊れ、全身がずぶぬれになる人の姿もありました。

まるで、台風のような激しい雨と風で、視界が白くかすむほどです。

信号を待つ人にも容赦なく、大粒の雨が打ち付けています。

走って避難する人の足元は、すでに冠水していました。

さらに、視聴者のカメラが捉えたのは、この台風並みの暴風雨によって、バス停が倒れる瞬間です。

撮影者は「風も雨も完全に横殴りというか、ほぼ真横に近くて、歩ける感じがあまりしない。バス停が倒れたのは、みんなビックリした。多分経験したことない」と当時を振り返りました。

24日正午ごろの埼玉・毛呂山町。

激しい雨が波打つようにアスファルトを走る様子が見られ、さらに、住宅街に雷が落ちる様子も捉えていました。

気象庁は、埼玉県内で竜巻などの突風が発生したとみられるとして、竜巻注意情報を発表しました。

午後4時ごろの毛呂山町では、大きな木が根元から倒れ、その横にある小屋も大きく傾きました。

16歳の男子高校生が巻き込まれ、頭部を負傷しました。

搬送時には、会話はできる状態だったということです。

当時の天候について周辺の人に聞くと、「だんだん真っ暗になって、雨がばーっと降ってきた。家が揺れるくらい。子どもがワンワン泣き始めて、すごいことが起きちゃった」と話しました。

埼玉・川口市では、中華料理店の巨大な看板が落下しました。

警察によりますと、近くを歩いていた男性に落下した飲食店の看板が当たり、肋骨(ろっこつ)を折るなどの重傷を負ったということです。

午後0時半ごろの埼玉・志木市。

約30kgの緑の板が吹き飛ぶほど、激しい雨と風。
被害が出ています。

市内のゴルフ練習場で、ネットを支える複数の柱が突風で倒壊しました。

また、ポールの破片が駐車場の車両5~6台に当たり、傷がついたということですが、けが人はいませんでした。

このゲリラ雷雨をもたらす積乱雲は、隣の千葉県側からも。
何度も雷が発生している様子も見られました。

東京都内でも、ゲリラ雷雨が発生。

東京・昭島市でカメラが捉えたのは、落雷の瞬間です。

東京・あきる野市にいた取材班の車には、強い風と強い雨が、車のフロントガラスを打ち付けています。

東京・板橋区内では、ピザの配達員が顔をしかめながら自転車を走らせたり、制服のシャツなど、全身びしょぬれの人の姿もありました。

ゲリラ雷雨は、24日の昼ごろに石川県の輪島市付近でも発生しました。

ゲリラ雷雨の影響とみられる、土砂崩れが発生しました。

崩れた土砂が木をなぎ倒し、下にある住宅の屋根に当たる様子が見て取れます。

土砂崩れが起きた斜面は、大きくえぐられていました。

ゲリラ雷雨は、東海地方でも。
24日午前9時ごろの岐阜・御嵩町です。

雨どいから、雨水が滝のように流れ出ます。
緑の稲も、大きく風にあおられていました。

岐阜駅前も台風並みの暴風となり、木や旗が大きくなびいていました。

24日朝、岐阜県内で冠水被害をもたらした、ゲリラ雷雨の雨雲。

そのまま東海地方から、昼ごろに関東へ流れ込んできたのです。

24日夜も、全国的に大気の状態が不安定です。

落雷や突風、急な強い雨に注意が必要です。

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