この猛暑で多くの学校で期間が延びた夏休み。

 例年に増して子どもたちに交通安全の注意が呼び掛けられるなか、北海道小樽市ではゴミ収集車にはねられた小学2年の男の子が死亡しました。

 「現場は小学校がすぐ近くにある住宅街です」(福岡 百 記者)

 7月23日午前10時40分ごろ、小樽市新富町の交差点で横断歩道を歩いていた小学2年の浜尚志くん(7)が左折してきたゴミ収集車にはねられました。

 浜くんは搬送先の病院で死亡が確認されました。

 「ドドンと音がしてびっくりして振り向いたら生徒が倒れていた(運転手が)抱き起こして『ぼく大丈夫か大丈夫か』と。『はねちゃったはねちゃった』と会社にも連絡して手も震えていた」(現場近くにいた人)

 警察はゴミ収集車の運転手 友田誉士生 容疑者(57)を過失運転致傷の現行犯で逮捕。

 調べに。

 「左折したところ左後ろからドンという音が聞こえて…横断歩道上に男の子が倒れていた」(友田誉士生 容疑者)

 浜くんは学校の学習会に参加し、歩いて帰宅している時にはねられたとみられています。

 小樽市内の小学校では23日が夏休み初日でした。

 2024年は猛暑に備え、北海道内の多くの学校で夏休み期間を延長。

 2023年よりも外を出歩く機会が増える子どもたち。各地で交通安全への注意が呼び掛けられました。

 「右見て左を見てまた右を見る車が止まったことを確認してから渡る」(交通安全教室の警察官)

 2023年、北海道内での事故による子どもの死傷者は6歳から8歳に集中し、この内小学1、2年の7歳が最も多く100人と突出しています。

 どうやって子どもたちを交通事故から守ればいいのでしょうか?

 子どもの事故防止に詳しい専門家は。

 「子供の視野は大人の左右に関しても上下に関しても7割程度」「見える世界が大人と全然違うということを理解して子供に指導してほしい」(大阪大学大学院岡 真裕美さん)

 一般的に大人の視野は左右150度、上下120度ほど。一方で子どもの視野は左右90度・上下70度ほど。

 子どもの視野は大人の7割ほどしかないことから、車の存在に気づかないケースがあるといいます。

 子どもたちが楽しみにしている夏休み。悲惨な事故が起きないように大人も交通安全への意識を高めましょう。

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