長崎大水害でいくつもの石橋が壊れたり流された長崎市の中島川沿いに、慰霊の灯りが灯されました。

「7・23竹灯りのつどい」は川や環境に関わる市民グループの実行委員会が2021年から行っています。
 
5月、竹の切り出しから始め、6月にはそれぞれが思い思いに作業場に集まって竹灯籠作りに汗を流しました。
 
熱中症警戒アラートが出された日にも黙々とドリルで竹に穴をあける一人の女性の姿がありました。室谷美都さんは、高校1年生のとき大水害を体験しましたが、幸い家も家族も無事でした。

室谷美都さん
「皆さん本当に大変な思いをしたんだろうなと、毎年この時期になると思います」

長崎大水害では犠牲者の9割が土砂災害によるものでした。

中島川に架かるいくつもの石橋は損壊や流失し、多くの家屋が浸水の被害に遭いました。

実行委員長 兵働馨さん
「私たち市民が何らかの形で語り継ぐことができれば。防災を考えるきっかけになればと思っています」
 
冨工妙子さんの長女 由貴さん 
「優しいこの光り方が(ホタルに)似てるなと思う。(亡くなった母が)きっとその辺で見てると思います」

竹灯りの暖かく優しい光が道行く人々に「災害への備え」を呼びかけているようでした。

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